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【福井新聞】「4年前の地震帯拡大」 専門家、大震災影響は否定

2011年11月18日未明に福井県で起きた地震は、福井県内では2007年12月以来4年ぶりとなる震度4を越前市で記録し、池田町ではけが人も出ました。専門家は東日本大震災の影響ではないとし、むしろ同様に越前市などが揺れた4年前との関連を指摘し、「この地域の地震活動帯が拡大している」と、日ごろの注意を呼び掛けていることが報道されています。



「4年前の地震帯拡大」 専門家、大震災影響は否定 社会 福井のニュース :福井新聞

 今回、震度1以上の地震が、17日午後7時すぎから18日午前5時にかけて4回発生した。福井高専の岡本拓夫教授(地震学)は、京都大防災研究所北陸観測所(福井県鯖江市下新庄町)と共同で観測データの分析に当たった。複数の観測点のデータを基に、震源を池田町柿ケ原から北西約2キロに当たる福井市美山地区の山中と特定した。

 07年12月21日の地震は越前市と池田町、越前町で震度4を記録した。今回の震源はこの地震の西側に当たる。「地震活動帯が西に延長し、よりはっきり見えてきた」と岡本教授。この場所に活断層は確認されていないが「地表から確認できていない活断層が存在しているか、北方数キロの所にある殿上山(でんじょうざん)断層が地中でつながっている可能性がある」としている。

 東日本大震災との関連も疑われるが、岡本教授は否定的だ。3月11日の大震災直後から7月までは、勝山市と石川の県境付近を震源とする約700回の微小地震が観測された。「通常、県全体で年200~300程度。大震災による地殻変動が断層を刺激し、運動が活発化したと考えられる」と推測する。

福井市美山地区から丹南にかけての地震活動帯がさらに拡大していくかどうかは現時点では不明で、岡本教授は「地震活動の推移を注意深く見守っていく」としているとのことです。

地震のあるなしにかかわらず日頃からできるだけ備えておきましょう。


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