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【四国新聞】県内18遺跡で液状化跡/ハザードマップ反映へ<香川県>

香川県で、1989年以降に実施した埋蔵文化財の発掘調査からわかった過去の液状化現象について、ハザードマップ作成にこのデータを反映することが報じられています。



県内18遺跡で液状化跡/ハザードマップ反映へ | 香川のニュース | 四国新聞社

香川県と県内市町の各教委が1989年以降に実施した埋蔵文化財発掘調査で、地震による液状化現象の跡が18遺跡で発見されたことが5日、分かった。地下水脈が豊富な高松市内が大半の17遺跡を占めており、砂や泥水が地表に噴き出す「噴砂(ふんさ)」などの遺構を確認。発生時期は弥生時代以前から江戸時代までと幅広く、香川県内で大規模地震が過去に数回発生していたことが推測される。

 香川県教委は県や各市町に情報提供し、ハザードマップ作成に活用してもらう方針。

 高松市内の液状化跡は噴砂が13遺跡。残る4遺跡では地中の岩石などが噴き出した「噴礫(ふんれき)」が確認されており、東かがわ市引田の川北遺跡でも噴礫の遺構が発見された。

 香川県生涯学習・文化財課によると、液状化現象は震度5以上の地震で発生しやすい。高松市内では地下水脈が豊富な旧河道や河川周辺での遺跡で多く、林町の3遺跡、新田町、春日町、六条町、多肥上町の各2遺跡などで発見されている。

 昨年4~7月に調査した同市多肥上町の多肥北原西遺跡では噴礫を発見。遺跡の地層などから10~11世紀に大規模地震が発生した可能性が高いという。最古の液状化跡は同市林町の弘福寺領(ぐふくじりょう)讃岐国山田郡田図(でんず)関係遺跡で、弥生時代以前の噴砂が確認されている。

歴史的な情報が、将来の減災に生かされる取り組みです。
これからの情報の活用が期待されます。


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