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【岐阜新聞】3.11津波、養老まで到達 揖斐川遡上、最大30センチ<岐阜県>

東日本大震災で起きた津波が伊勢湾から揖斐川を遡上(そじょう)し、養老郡養老町まで到達していたことが10日までに、国土交通省木曽川下流河川事務所の調査で分かったことが報道されています。



3.11津波、養老まで到達 揖斐川遡上、最大30センチ - 岐阜新聞 Web

 揖斐川に設置した水位観測所のうち、揖斐油島(海津市海津町、河口から13.53キロ)で地震発生から約3時間半後、西小島(同町、同23.61キロ)で4時間後、今尾(養老町、同27キロ)で5時間後にそれぞれ最初の津波を観測した。

 通常の潮の干満による潮位変動とは別に、20~30センチの水位変化が確認された。その後、徐々に弱まりながらも3~4日間続いた。

 河口から遠くまで達したのは、河床の勾配が比較的緩やかだったのが要因。長良川では、長良川河口堰(ぜき)で止まった。伊勢湾は出入り口が狭いため、いったん入った津波が出ていこうとしてはね返る乱反射のような現象が起き、河川でも長期にわたり影響が続いたとみられる。

 水谷法美名古屋大大学院教授(海岸工学)によると、「潮汐(せき)変動がある範囲で津波の影響が出るのは不思議ではない」という。

大規模地震が起きた場合の備えとして、水谷教授は「堤防は普段と状況が変わっている可能性もあるので、津波警報が出ている間は河川にも近付かないことが大原則」と呼びかけています。


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