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【神戸新聞】神戸で津波対策フォーラム「減災社会の構築」<兵庫県神戸市>

兵庫県神戸市で開催された津波対策フォーラムのニュースです。



神戸新聞|社会|神戸で津波対策フォーラム「減災社会の構築」

 東日本大震災で起きた津波災害への備えと復興を考えるフォーラム「減災社会の構築」が19日、神戸・ポートアイランドで開かれた。防災研究者ら4人が議論。ハード面整備の限界を踏まえ、防災教育の充実などによる「減災」の大切さを訴えた。また宮城県気仙沼市の菅原茂市長が被災地の現状を報告した。
 県内の防災機関などでつくる国際防災・人道支援協議会などの主催。約250人が参加した。
 関西大教授の河田恵昭・人と防災未来センター長は「ハザード(危険)マップが、ここまでは津波が来ないという『安全マップ』になっていたことが被害を拡大させた。予測を上回る恐れも説明し、防災教育を充実させるべき」と提言した。
 また東北大の今村文彦教授は、仙台平野でも防災林や堀など複数の施設が津波の勢いを弱めたことを伝え、「堤防だけで守るのではなく『多重防御』という考え方が大切だ」と語った。
 一方菅原市長は、被災直後に携帯電話がつながらなくなり、心配して家に向かった人の津波被害が多かったと報告。「発生直後の通話制限や他エリアとの遮断が有効と考えている」と述べた。
 以前より高い堤防を造る計画をめぐり、漁業や景観との兼ね合いが問題になっていることにも触れ、「海の恵みと一緒に復興するしかない。避難を徹底して津波死ゼロを目指す」と宣言した。
 2004年のスマトラ沖地震津波で被災したインドネシアとスリランカの関係者も出席。避難場所と観光地を兼ねた公園を整備したり、避難訓練を続ける組織を村単位に設けたりする事例が報告された。

神戸では、想定される津波の大きさが引き上げられたことで、市街地・地下街の防災対策の見直しが進められています。
こういったイベントで、そのような情報も多くの方で共有できるといいですね。


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