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【産経】震災後初の対策協 津波避難指針、大幅見直しへ<宮城県>

宮城県で、県や県警、国の出先機関などでつくる「県津波対策連絡協議会」は24日、震災後初めての会合を開き、平成15年に策定した「県津波対策ガイドライン」の大幅な見直しに着手したことが報じられています。再び巨大津波に襲われた際に人命を守ることを大前提に、避難所や避難経路の選定方法などを改訂し、市町の防災計画の見直しにも役立てるとのこと。



震災後初の対策協 津波避難指針、大幅見直しへ 宮城 – MSN産経ニュース

 国は避難方法を原則として徒歩としているが、その中で車による避難の位置づけや、車でも安全に避難できる道路整備などを検討する。渋滞による逃げ遅れで犠牲者が出たとされる仙台平野の自治体にとっても大きな課題となる。

 名取市の防災担当者は「震災が夜に起きたら停電で真っ暗になり、車で避難するしかない。その場合は、被害が倍増するかもしれない」と指摘。亘理町は「海岸線から高台まで車で10分かかり、徒歩では無理。復興計画では、避難路を確保するため道路の拡幅を計画している」としている。

 協議会会長で津波工学が専門の東北大学の今村文彦教授は「震災で1万人近い犠牲者が出た。ガイドラインが十分機能しなかった。率直に反省したい」と述べた。協議会は3月26日までに新たな指針をまとめ公表することにしている。

現実的な備えがどういったものか、自治体で公共的に備えるものと、各家庭、各企業などでここに備えるものなど、参考になるガイドラインを整備し周知していただけると、備えがより安心できるようになるかもしれません。


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