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【河北新報】東日本大震災 「3メートル警報」で二の足 釜石市民調査

岩手県釜石市で公表された市内全世帯を対象にした津波避難に関するアンケート結果についてのニュースです。



河北新報ニュース 東日本大震災 「3メートル警報」で二の足 釜石市民調査

 岩手県釜石市は16日、市内で東日本大震災検証委員会の第2回会合を開き、市内全世帯を対象にした津波避難に関するアンケート結果を公表した。避難の必要性について、地震発生時は67.7%の市民が認識していたにもかかわらず、岩手で3メートル以上とされた最初の大津波警報などの情報取得後は、約6ポイント下がったことが分かった。
 委員会に出席した市の防災・危機管理アドバイザーを務める群馬大大学院の片田敏孝教授は「当初、気象庁が発表した大津波警報は3メートルだったため、避難行動をためらわせる効果が出てしまった」と分析した。市内を襲った津波は10~20メートルで、約1000人以上の犠牲者が出ている。
 実際の避難行動では、地震発生後に高台などに避難しなかった割合は、自宅以外の場所にいた人が26.3%だったのに対し、自宅にいた人は40.2%にも上った。市内の犠牲者の約6割は自宅にとどまっていた。
 今回のアンケートは市内の全約1万7000世帯が対象。昨年11月中旬~12月末に実施し、4002世帯から回答を得た。調査結果は今後見直す市の地域防災計画に反映させる。

津波警報の表現が変更されることになっていますが、このような犠牲があってのことなのですね。
人の命を守るはずの警報が、犠牲を増やしてしまった事実は、忘れないで、語り継いでいきましょうお。


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