新潟県三条市で、水害時の避難方法についてのアンケートが実施され「垂直避難」がある程度知られてきたことが明らかになりました。
2階へ逃げる「垂直避難」浸透 8割が自宅にとどまる 新潟・三条市アンケート +(1/2ページ) – MSN産経ニュース
平成23年7月29日の新潟・福島豪雨で、新潟県三条市民の9割以上は避難情報が伝わったと感じ、2割強だった平成16年の7・13水害時より大幅に改善されたことが同市の全世帯アンケートで分かった。同市は洪水時に安全と判断できるなら2階に避難する「垂直避難」を呼びかけていたが、回答した市民の8割が自宅にとどまり、「垂直避難」の考えがある程度浸透していることが伺えた。
「垂直避難」は豪雨災害が発生する3カ月前の同年4月、同市が全世帯に配布した「豪雨災害対応ガイドブック」で呼びかけた水害時の新しい避難方法。ガイドブックでは洪水時に自宅外避難すべきか、自宅滞在がいいか詳細なデータを付した上、自主判断を促している。
当時の行動を聞いた設問では家族全員自宅が37・7%で、外出中の家族を除き全員自宅も42・2%。自宅にとどまった理由は72・9%が「自宅が安全」と判断し、5・1%は「豪雨の影響で避難できない」と冷静に見極めていたことが分かった。
この結果に対し、国定勇人市長は「垂直避難の呼びかけに大半の人が自らの判断で自宅にとどまった傾向が表れている」と評価。アンケートの意見欄では「ガイドブックを確認し2階にいれば大丈夫と判断した」(49歳の男性)、豪雨の中で「垂直避難」を呼びかける防災行政無線を聞き「心強かった」という回答もあったという。
最近はテレビでも、こういった地域の「垂直避難」について紹介されることが多くなりました。
自宅や避難所の地形、雨の様子、時間帯などを考慮し、できる限り安全な避難方法をとれるよう、周知されるとよいと思います。