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【河北新報】「東日本大震災から学ぶ 次への備え」宮城県岩沼市の教諭ら体験・教訓つづる

東日本大震災で被災した宮城県岩沼市内の小中学校の教諭らが、震災の体験を冊子「学校の危機管理」にまとめたと報道されています。3月11日以降に学校現場で起きたことや悩んだことを克明につづり、今後の危機管理の在り方についても記されているそうです。



河北新報ニュース 学校の「備え」一冊に 岩沼の教諭ら体験・教訓つづる

市教委が8月に発刊した冊子はA4判、77ページで、副題は「東日本大震災から学ぶ 次への備え」。小中学8校の校長、教頭ら9人が執筆し、各校の震災直後や復旧時の対応を時系列にまとめた。4月の異動で赴任した教諭は、前任地の気仙沼市、七ケ浜町での体験も記した。
 「(保護者に)約1000人全員引き渡しが終わったのは、次の日の朝6時頃だった」(岩沼市岩沼西小)、「震災から1日たっても食料は十分に配給されず、避難所によっては2日間でおにぎり1個、バナナ1本というところもあった」(七ケ浜町亦楽小)
 内容は困難を極めた安否確認や、食料配布などに苦心した長期間の避難所運営、学校再開の準備作業、被災児童の心のケアなど。項目ごとに、被害を軽減したり、混乱を回避したりするための具体例を挙げた。

高知県が「ぜひ参考に」と県内全学校で全729カ所に冊子を配布するなど、県外からも反響が相次いでいるそうです。高知県では今後30年間に60%程度の確率で南海地震が起きるとされいつため、「赤裸々な体験談を通じて備えの大切さを理解したい」(県教委)と感謝しているとのこと。また、新潟県教委も今後の震災対応の参考にするそうです。

全国各地で参考になる資料だと想います。PTAなど保護者もあわせて学ぶ機会がひろまればいいですね。


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