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【大分道同新聞】別府湾の活断層型地震 3分で津波到達

大分県で、県内を押そう恐れやある地震や津波のシミュレーション結果が公表され、防災に向けた提言がなされたことが報じられています。



別府湾の活断層型地震 3分で津波到達【大分のニュース】- 大分合同新聞

県地域防災計画再検討委員会の有識者会議(議長=竹村恵二・京都大学地球熱学研究施設教授)は26日、県庁で会合を開き、県内を襲う恐れがある地震や津波のシミュレーション結果を公表した。別府湾を震源とした活断層型地震では、日出町や国東市武蔵町で3分、別府市では4分で第1波が到達し、大分市豊海では7分後に4・45メートルの最大波高に達するとして、「できるだけ短時間で避難できるまちづくりの検討が必要」と提言した。

 有識者会議は、活断層型の地震による津波として、別府湾と周防灘の海底を震源とした2種類を検討。阪神大震災級のマグニチュード(M)7・2だった場合、別府湾の地震では日出町の日出港で最大4・65メートル、周防灘の地震では国東市武蔵町の武蔵港で最大2・73メートルの津波が起きるとした。周防灘の地震では、国東市国見町の伊美港に17分で第1波が到達するという。
 一方、日本列島南側の海底にある南海トラフを震源とした海溝型地震についても検討。東日本大震災級のM9・0だった場合、佐伯市米水津浦代浦で29分後に11・19メートルの大津波となり、県内の沿岸部全域で2メートル以上の津波が押し寄せるという結果になった。
 津波の高さは、県が地域防災計画の見直し素案に盛り込んだ「暫定想定」の範囲内。竹村議長は「従来計画の2倍とした暫定想定の妥当性が科学的に裏付けられた」と説明。引き続き暫定想定を基準に防災対策を検討するよう提言した。

さまざまなシミュレーション結果が報じられています。
地域の実情にあった防災対策が進められることを期待しています。


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