【イベント】第6回神奈川大学メディア教育シンポジウム「震災とこれからの情報教育」

神奈川大学の横浜キャンパスにて、「震災とこれからの情報教育」と題した教育シンポジウムが開催されます。
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【報道】防災減災:どうなる土砂崩れダム – MSN産経west

東京農工大大学院の石川芳治教授による土砂崩れダム(せき止め湖)についての解説が、 MSN産経westのウェブサイトに掲載されています。

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【防災減災】どうなる土砂崩れダム(1/4ページ) – MSN産経west

 国土交通省近畿地方整備局によると、台風12号でできた奈良、和歌山両県の土砂崩れダムは17カ所を数え、和歌山県田辺市熊野(いや)と、奈良県五條市大塔(おおとう)町赤谷など5カ所で決壊の恐れがあるとされた。中でも熊野、赤谷両ダムでは実際に水があふれ出す「越流」も確認された。

 はっきりとした規模は確定していないが、同整備局の担当者は「今回の土砂崩れダムは規模が大きいとみられる」としている。降雨量が記録的に多かったことや、大規模に土砂が崩れる「深層崩壊」が起こったことが原因となった可能性があり、奈良県十津川村栗平のダムは高さが約100メートル、満水時の水量が約750万立方メートルにものぼるという。決壊すれば、「これまでにない大規模な土石流が発生する」。

日本でせき止め湖(土砂崩れダム)が知られるようになったのは、新潟県中越地震(平成16年10月)によって、山古志村(現長岡市)などの芋川流域で大小50カ所以上の土砂崩れダムができたことによるそうです。新潟県中越地震の際には排水路完成まで約2カ月を要し、危険度の高い11カ所に土砂災害防止の砂防堰堤(えんてい)を整備する「恒久対策」には約2年の月日がかかったといいます。

平成20年6月の岩手・宮城内陸地震で生じた土砂崩れダム9カ所に対する砂防堰堤の整備工事の完成は、25年になる予定だそうです。

今回の奈良県や和歌山県にできた土砂崩れダムでは、投下型観測ブイが利用されています。これは、現場へのアクセス道路が寸断され、たどりつけない場合などに使用されるということで、今回の被害箇所のアクセスの悪さの象徴となっています。恒久的な対策が完了するまで長期化しそうですが、できるだけ被害が発生しないよう、完了することを祈っています。