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【毎日新聞】津波防災の日:命守る防災意識の大切さ再確認<和歌山県広川町>

11月5日は東日本大震災を受けて制定された「津波防災の日」でした。1854年11月5日の安政南海地震で津波から多くの命を救った「稲むらの火」の故事にちなんで制定されたもので、各地で防災意識を高めるイベントが開催されたことが報じられています。



津波防災の日:命守る防災意識の大切さ再確認 – 毎日jp(毎日新聞)

 「稲むらの火」は現在の和歌山県広川町で、地震後に波が引くのを見た実業家の浜口梧陵(ごりょう)が稲束に火をつけ村人を導き、津波から救ったという逸話。小泉八雲の小説にもなり、昭和の初めには小学校の教科書に採用された。今年は64年ぶりに小学5年の国語の教科書に復活、梧陵が私財をなげうち住民と全長600メートルの堤防を建てた話も紹介している。

 「梧陵が示した道が、後々まで伝わるといい」と話すのは、梧陵の子孫でヤマサ醤油(しょうゆ)社長の浜口道雄さん(68)。幼い頃には梧陵が造った堤防を見て「これを昔の人が造ったのか」と感動したというが、「東日本大震災でも分かるように、堤防だけで被害を防ぐのは限界がある。『稲むらの火』が防災意識を高めるために生かされれば」と話す。

 この日東京都港区で開かれたシンポジウムでは、語り部の平野啓子さんが「稲むらの火」を感情豊かに語り、会場には浜口さんの姿もあった。津波時に居合わせた生徒全員が助かった岩手県釜石市立釜石東中の斎藤真教諭は「『釜石の奇跡』は偶然ではない」とこれまでの防災教育を報告。群馬大学大学院の片田敏孝教授は「主体的に自らの命を守ることが大切」と呼びかけた。

大昔の震災・津波被害も語り継ぎ、未来の防災・震災につながっていけばいいですね。


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