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【読売新聞】防災担当教員、全校に…てんでんこ避難教える

文部科学省は児童・生徒が自らの判断で安全な場所に避難できるよう「防災教育」を全面的に見直す方針を決めたことが報道されています。この見直しは、東日本大震災を受けたものです。



防災担当教員、全校に…てんでんこ避難教える : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

 宮城、岩手、福島の3県だけで児童・生徒ら635人が津波の犠牲になったことを教訓に、指示がなくても「どうすれば生き残れるか」を自ら判断し、主体的に避難行動ができることを目指す。国として初の取り組みで、新指針の指導者となる全国の指導主事ら計220人を対象に、12月から研修を開始。すべての学校に防災の専門知識を持つ教員の配置を進める。

 研修は独立行政法人「教員研修センター」が実施。各都道府県で教職員への防災教育の指導者となる教育委員会の指導主事や幼稚園から高校の教員らが主な対象者となる。12月に茨城県つくば市で、来年1月に大阪市で、それぞれ4日間の日程で行う。

 新指針では、大津波に見舞われたにもかかわらず、小中学生約3000人のほとんどが無事だった岩手県釜石市に着目。同市は「津波てんでんこ」を防災教育に取り入れ、「津波の避難勧告が出たら、率先して逃げる」ことが学校でも徹底されていた。

家族、地域で見た場合には、避難弱者が取り残される問題をどう考えるかが難しい「津波てんでんこ」ですが、学校のような組織の場合では、生徒個人個人が家族で合流するよりも、子どもたちだけが集団で避難を優先してくれることがわかっていれば、家族もそれぞれ安心して避難を優先することができますね。


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