東北大学防災科学研究拠点の東日本大震災アーカイブプロジェクト「みちのく震録伝(しんろくでん)」が、文部科学省や日本IBMなど産学官連携で本格始動したことが報道されています。
ロボットポータル-ロボナブル-東北大、震災アーカイブプロ始動、情報基盤システムの構築へ
東北大学防災科学研究拠点は、文部科学省や日本IBMなど産学官連携で、東日本大震災アーカイブプロジェクト「みちのく震録伝(しんろくでん)」を本格始動した。震災の多様・大量の記録を収集し、東海大地震などの対策に生かす情報基盤システムを構築。これをもとに行政や企業の防災・減災システムとの連動、防災教育の情報提供、地震・津波災害の研究支援などを手がけていく。
みちのく震録伝は、次の5つから構成されるとのこと。
- 「基盤システム」
災害の記憶や記録、事例、知見を記録する - 「SNS(ソーシャル・ネットワーク・サービス)」
- 「アーカイブ基盤を社会展開するシステム群」
アーカイブ基盤を利用し、かつ復興・防災・減災コミュニティ形成に役立てる - 「外部連携」
公開APIを介して、派生的に検索および横断的な連携をする - 「研究支援」
シミュレーションや分析、解析等の支援を行う
期間は10年間。これらの機能により、災害発生以降の被災地の復旧復興を時間的に、また東北地方の沿岸部から内陸部まで空間的に記録し、発信し続けるそうです。
さらにここから復興・防災・減災コミュニティを形成するSNSを展開。さらに、公開したAPIを介して自治体、企業、観光産業、教育機関などでの社会展開、シミュレーションや分析・解析の研究支援などを展開するとか。
今後の災害での防災・減災へ生かされることが期待されます。