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【河北新報】石巻の受験生応援します 塾講師ら無料授業 東京のNPO「希望の木プロジェクト」

2011年11月29日、東日本大震災の被災地で学習支援に取り組むNPO法人「希望の木プロジェクト」(東京)は、石巻市の中学3年生と高校3年生を対象に、無料の受験対策講座を始めることが報道されています。講座は来年度以降も継続する予定。他の被災自治体での学習支援も検討されています。



河北新報ニュース 石巻の受験生応援します 塾講師ら無料授業 東京のNPO

 NPO法人には、KDDIや、学習塾などを経営する学校法人信学会(長野市)などが協力。既に中学生100人、高校生50人を募集し、(1)仮設住宅に住んでいる(2)被災で学習環境が確保できない(3)保護者を亡くした―などの受験生を優先して受講者を決めた。
 高校受験対策講座は、受験直前までの毎週火曜~土曜日の午後6時から約3時間、石巻市の石巻専修大で信学会の塾講師らが授業を行う。県立高を想定した模試も3回実施する。国語や英語などの基本科目の授業に加え、講師への質問時間や作文指導の時間も設ける。
 大学受験対策講座では同大に自習室を確保し、受講生は東大の学生らがインターネットの動画で行っている授業をタブレット端末を使って受ける。講師が出向いて行う授業も定期的に実施する予定。タブレット端末は帰宅後の学習用に貸し出すことも検討している。

希望の木プロジェクトの諸葛正弥副代表は「被災地の生徒に落ち着いて学習する環境を整えてあげたい。将来的には、被災して仕事を失った学習塾講師らを雇用することも考えている」と話している。


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