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【NHK】“奇跡の一本松”回復困難に<岩手県陸前高田市>

岩手県陸前高田市で、津波の被害から唯一残った「奇跡の一本松」と呼ばれる松の木は、根の末端が塩分を含んだ水につかってほとんど腐り、回復は極めて厳しい状況になっていることが保護団体の調査で分かったことが報道されています。



“奇跡の一本松”回復困難に NHKニュース

「奇跡の一本松」は、陸前高田市の海沿いにおよそ7万本の松が立ち並んでいた国の名勝「高田松原」で、唯一、津波に流されなかったことから、復興を願う被災地の人たちの心のよりどころとなっています。このため、陸前高田市から依頼を受けた東京の保護団体と地元の保存会は、松が海水につからないよう鉄板で囲んだり、流れ込んだ海水をポンプで排水したりして保護に取り組んできました。しかし、夏ごろから葉が茶色く変色したうえ、その後も衰弱が著しいため、先月、保護団体が松の根の状態を調査したところ、根の末端が塩分を含んだ水につかってほとんど腐り、水や養分を吸収できなくなっていることが分かりました。保護団体や地元の保存会によりますと、水につかって腐った根の回復は極めて厳しいということで、今後も保護活動を続けるかどうか協議することにしています。「高田松原を守る会」の小山芳弘副会長は、「根がずっと水につかった状態で一本松はかなり厳しい状況ですが、これまで復興を目指して頑張ろうという勇気をもらった人も大勢いる。まだまだ頑張ってほしいし、復興のシンボルであってほしいと思います」と話しています。

津波に耐えた「奇跡の一本松」。回復を祈ります。
津波を生き延びた姿は、多くの方の心に残る姿です。


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