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【中日新聞】県想定超える浸水域 静岡平野で4100~2700年前に大津波2回<静岡県静岡市>

静岡県静岡市駿河区大谷地区の静岡平野での津波堆積物の調査から、約4100~2700年前の間に2回の大津波があったとする研究成果を、静岡大理学部の北村晃寿准教授がまとめたことが報道されています。県の第3次地震被害想定で参考にしている安政東海地震(1854年)の津波浸水域を超える場所でも津波堆積物が確認されたそうです。



中日新聞:県想定超える浸水域 静岡平野で4100~2700年前に大津波2回 :静岡(CHUNICHI Web)

 北村准教授らのグループは、海岸から600~1100メートルの範囲の5カ所を掘削。安政東海地震の津波浸水域に近い場所を選び、直径60ミリ、深さ8メートルの地層を調べた。
 調査の結果、4100年ほど前の津波堆積層が1カ所で、4000~2700年前の別の堆積層が4カ所で見つかった。堆積層の厚さは前者が15センチ、後者が30~40センチ。来年1月までに堆積層にあった植物片の年代測定が終わり、津波到達のより詳細な年代が分かる。
 北村准教授は、砂の粒の大きさから津波の速さは秒速10メートル以上と推測。4100年前の津波堆積層が1カ所にしかなかったのは、後の津波で流されたからではないかとみている。室町時代の明応地震や江戸時代の宝永地震(1707年)による津波堆積層は、確認されなかった。

過去の大地震による津波の被害が明らかになれば、住民の防災意識も高まると思われます。今後もこのような研究が進むことを期待しています。


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