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【河北新報】湯ノ岳断層は活断層 福島第1から50キロ 東電、評価を修正

2011年11月21日、東京電力は福島第1原発から南方約50キロにあり耐震安全性確認で「活断層ではない」としていた湯ノ岳断層について、ボーリング調査で活動の痕跡が見つかり、活断層だったとの見方を明らかにしたことが報道されています。東電による活断層評価の信頼性に疑問が投げ掛けられています。



河北新報ニュース 湯ノ岳断層は活断層 福島第1から50キロ 東電、評価を修正

 この断層は福島第2原発からは約40キロにある。東電は「仮に活動したとしても、第1、第2原発で想定した最大の揺れの強さ(基準地震動)を下回り、耐震性は十分確保されている」と説明している。
 湯ノ岳断層は東日本大震災の余震とみられる4月11日の地震でずれ、活断層の可能性が指摘されていた。活断層であるかどうかを判断する基準となる12万~13万年前以降に活動した痕跡とみられる地層のずれが調査で見つかり、活断層であることが確認されたという。今後、ずれの大きさや堆積物を調べる。
 東電はこれまで、原発からの距離が近い断層についてはボーリング調査で地層の確認を行っていたが、湯ノ岳断層などの原発から遠方にある断層は、地表面に出た痕跡の目視調査で耐震設計上考慮すべき活断層かどうかを判断していた。
 東電は「調査の仕方が不十分であったことは否めない。遠方の活断層についての評価方法を検討する必要がある」としている。

不安の残る調査結果です。福島周辺に限らず、全国の調査を洗い出していただく必要があるのではないでしょうか。


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