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【産経新聞】大災害時に何ができるか 和歌山労災病院でシンポジウム<和歌山県和歌山市>

和歌山労災病院(和歌山市木ノ本)は、12月10日に病院関係者や住民ら約100人が参加するシンポジウムを開催したことが報じられています。テーマは東日本大震災や台風12号による豪雨災害などを受け、大規模災害時の病院の役割についてなど。



大災害時に何ができるか 和歌山労災病院でシンポジウム – MSN産経ニュース

 シンポでは、同病院の那須亨医師と吉村良医師が、災害派遣医療チーム(DMAT)の一員として東日本大震災の被災地で行った医療救護活動を報告。

 被災地では、せきが一番多い症状だったが、せき止め薬がほとんどなく、「現場でしかわからないこともあった。現地の保健師らと密に情報共有を図りながら、ニーズに合った支援、治療を効率良く行う必要性を感じた」と述べた。

 県立医科大学の加藤正哉教授は「災害時の救急医療」をテーマに講演し、「災害は何が起こるか予測できない部分もある。医師や看護師、それぞれが機転を利かして行動することが大切」と訴えた。このほか、警察や消防などの関係機関との意見交換も行われた。

この日は、災害に備え、けがの程度に応じて治療の優先順位を決めるトリアージ訓練もあわせて実施され、近くの工場で爆発事故があり、約20人の患者が同病院に搬送されたと想定し、医師や看護師が患者役の専門学生らを問診するなど、本番さながらの訓練が実施されたそうです。


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