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【中日新聞】名港2水門、大地震時に津波防げぬ可能性:名古屋市名古屋港

名古屋港の水門が津波に耐えられない可能性がある・・・そんな調査結果が名古屋港管理組合から発表されています。



中日新聞:名港2水門、大地震時に津波防げぬ可能性 :社会(CHUNICHI Web)

 東海、東南海地震などの大地震が起きると、名古屋港の水門が津波に耐えられない可能性がある。名古屋港管理組合が23日、東日本大震災を機に取り組んだ独自の調査結果を発表した。
 組合が管理する名古屋市港区の中川運河と堀川の河口付近にある鉄製の2カ所の水門(中川口通船門、堀川口防潮水門)を調べた。それぞれ1960年代に建設され、名古屋港の基準の水面からの高さは6メートル。徐々に水位が上がる高潮用に設計されたため、一気に押し寄せる津波の力は考慮されていない。
 今回の調査で、鋼材の強度をもとに算出した結果、津波の高さを合わせた水位が堀川の水門では3・8メートル、中川運河では4・4メートルまでしか耐えられないことが判明。堀川の排水水門は2連動(東海、東南海=想定津波の水位3・9メートル)地震、中川運河の水門は、5連動(2連動と南海、南海トラフ沿いの海溝軸、日向灘=同4・7メートル)地震が起きた際に強度不足と指摘された。
 昨年3月の大震災で名古屋港にも津波警報が出され、組合は初めて津波防護のために水門を開閉。押し波の際は閉じて波の進入を防ぎ、引き波の際は開いて川側と海側の水位差をなくし、水門への圧力を軽減させた。津波襲来時、波の威力で水門が変形すると、この開閉作業に支障を来し、第2、3波の遡上(そじょう)を防げない恐れがある。
 組合は「高潮用のため津波特有の水門上部への圧力に弱い。新年度の耐震性調査も踏まえ、適切な対策を講じたい」としている。

適切な補強工事を速やかに実施していただきたいものです。


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