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【岩手日報】震災を予言した?詩、名古屋で展示 大槌の小川延海さん

東日本大震災で行方不明となっている岩手県大槌町の陶芸家 小川延海さんの詩がポエム・フェスティバルin名古屋で展示されることが決まりました。



震災を予言した?詩、名古屋で展示 大槌の小川さん

「あの日に去った少女は青き海のかなた」-。東日本大震災で行方不明となった大槌町末広町の陶芸家小川延海(のぶみ)さん=当時(67)=が被災前に残した海にまつわる意味深な詩が、名古屋市で3月開かれるポエム・フェスティバルin名古屋で展示される。小川さんは何かを察するかのように「地震で大変なことになる」と周囲に語っていたといい、作品に込められたメッセージとは何か、関係者は思いをめぐらせている。

 小川さんは2010年11月ごろ、名古屋市の編集者水内喜久雄さん(60)が携わった詩集の感想文と共に自作の詩を送った。以来、手紙の交流を重ね、昨年3月10日「最後」となる3編の詩が水内さんに届いた。

 このうち題名「未来少女」は「過去となったあの少女は何を想う」で始まり「あの日に去った少女は青き海のかなた/深き海に見えるあの記憶は貝に」などと海と少女の世界を表現している。

 親類によると、小川さんは3月11日、染織作家の妻久美子さん=当時(58)=と自宅で地震の片付けをしていて、津波に巻き込まれたとみられる。以前、周囲に「今に地震で大変なことになる」と語っていたという。

 水内さんが受け取った小川さんの詩は50編を超え、自分の生い立ちかカッパが題材だった。水内さんは「いつもと異なる作風の詩が届いて驚いた直後に震災があった。小川さんの頭の中で何が起こったのか尋ねてみたいが、今はかなわない」と惜しむ。

 ポエム・フェスは3月24日午後1時から名古屋市中区の東別院ホールで開かれる。問い合わせは主催の夢ぽけっと(052・769・5810)へ。

3/24からの展示です。
問い合わせは上記記事にある主催者までどうぞ。


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